東京オリンピック開催を前に懸念される3つの悩み

東京オリンピック開催を前に懸念される3つの悩み。 2020年第32回夏季オリンピックの開催地に東京が選ばれた。2度目の開催はアジアで初めてである。日本の誇りであるだけでなく、アジアの誇りと言えるだろう。中国に住む多くのスポーツファンにとって、時差の少なさや距離の近さなどから、東京開催はメリットが数多い。一方で…

タグ: オリンピック大会,右翼勢力,国際イメージ

発信時間: 2013-10-02 09:31:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

オリンピック開催決定を喜ぶ日本の人々

2020年第32回夏季オリンピックの開催地に東京が選ばれた。2度目の開催はアジアで初めてである。日本の誇りであるだけでなく、アジアの誇りと言えるだろう。

中国に住む多くのスポーツファンにとって、時差の少なさや距離の近さなどから、東京開催はメリットが数多い。一方で、日本の政治や経済、環境などの面で、果たして東京が素晴らしいオリンピック大会開催できるのか、懸念されることも少なくない。

1.政治的な問題

日本がオリンピック開催決定に沸いているとき、日本の右翼団体が大久保で嫌韓デモを行った。彼らは公然と「日韓断交」をスローガンにし、「在日韓国人問題を解決せよ」と政府を煽動した。世界各国の平和交流と公平な競争を旨とするオリンピック大会のはずが、日本の右翼勢力は韓国人排除の好機ととらえ、人々の注目を集めたのだ。

「右翼たちはオリンピック招致成功によって、国際社会が日本の右傾化を容認、場合によっては賞賛していると捉えている」と懸念する専門家もいる。さらには、日本政府が右翼勢力と合流することで、2020年の東京オリンピックがナチス統治下の1936年ベルリンオリンピックの再来となると懸念する人すらいる。

日本問題の専門家で、中国社会科学院日本研究所の副所長である王暁峰氏は、オリンピック招致の成功は日本の国際イメージを高め、国際的な影響力を高める最も直接的で最も容易な手段だと指摘する。PRすることはかまわないが、中国や韓国など周辺諸国の外交的立場が強硬であり続けるならば、その効果は限定的だろう。特に中日両国関係は釣魚島問題で膠着状態にあり、両国の争いを回避する余地が少ない。王暁峰氏は、オリンピック招致の成功によって日本政府の釣魚島問題に対する姿勢が軟化するかもしれないが、コントロール範囲内を維持するだろうと指摘。少なくともオリンピック前には武力衝突を回避し、戦争のない状態が保たれると述べる。

現在、日本のオリンピック招致の成功で2つの発展方向が考えられる。ひとつは平和環境を作り上げ、周辺諸国を刺激する言行を減らすことである。それによって政治問題や軍事問題がオリンピック大会の妨げにならないようにするのだ。もうひとつは、経済成長に乗ってさらなる軍事拡大をもくろむことである。もし後者ならば、東京オリンピックに大きな影響を与えることになるだろう。

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