日本の潜水艦隊は海上自衛隊自衛艦隊に所属し、潜水艦隊司令部、第1潜水隊群、第2潜水隊群、潜水艦教育訓練隊、第1潜水訓練練習隊、横須賀潜水艦教育訓練分遣隊を管轄している。日本の潜水艦隊には16隻の作戦用潜水艦、2隻の訓練用潜水艦の計18隻の潜水艦がある。
◇恵まれた地理的優勢
日本は島国で長い海岸線を持ち、優良な港湾が多い。日本の潜水艦隊の母港である呉港と横須賀基地は優れた条件を備えている。
広島県呉市呉港基地は瀬戸内海の奥まった場所にある。潜水艦は豊後水道と紀伊水道を通過し太平洋に出るか、関門海峡を通過し東中国海に出ることができる。瀬戸内海の港湾の水深は一般的に20−40メートルで、大小の島嶼が525島あり、複雑な航路上を多くの船舶が行き交う。ここに潜水艦が侵入し諜報活動を展開することは非常に困難だ。
横須賀基地は東京から南西に50キロ離れた神奈川県の東京湾にあり、敷地面積は243ヘクタールに達する。横須賀基地は太平洋に面し、港湾の外の海底は急傾斜になっており、潜水艦の遠洋航行には安全海域が広がっている。敵に潜入・追跡され、音声を記録される確率は極めて低い。ゆえに極東地域において、日本の潜水艦基地の条件はトップと言える。