韓国の214型潜水艦の4番艦が先週進水した。これは韓国の水中の実力強化につながると分析されている。しかし日本の英字誌「ザ・ディプロマット」は8月17日に掲載した記事の中で、韓国は中国と日本を見据えながら、海軍の強化に取り組んでいると指摘した。同記事の内容は下記の通り。
214型潜水艦の4番艦は「金佐鎮(キム・ジャジン)」と命名された。同艦は非大気依存推進システム(AIP)を採用し、3週間連続で潜水でき、燃料を補給せずにソウルからハワイまで到達できる。同艦は同時に300の目標を攻撃でき、対艦・防空・対潜などの各種任務を遂行し、さらに陸地から発射された巡航ミサイルを正確に撃ち落とせる。韓国海軍は現時点で12隻の潜水艦を保有しており、韓国の水中の実力強化に対して野心を示している。
「金佐鎮」の先週の進水式は、日本の朝鮮半島に対する植民地支配のような屈辱を二度と受けないという、韓国の決心を示している。韓国の朴槿恵大統領は式に出席した際に、「金佐鎮は韓国の海上領土の防衛に対して重大な貢献を成し遂げ、さらに韓国の国防科学技術の向上のシンボルとなる」と発言した。
しかし米国の非政府組織「核拡散脅威イニシアティブ」(NTI)は、「韓国の3000トン級潜水艦の建造に関する詳細な情報は、韓国が設計段階で中国海軍の力を考慮していたことを示している」と指摘した。韓国がチェジュ島で海軍基地を建設したことも、韓国海軍の配備により中国抑制の目的に達するためだと分析されている。
日韓両国は独島(日本名・竹島)の主権を巡り係争に陥っている。日本は2010年の段階で、潜水艦の保有量を20隻以上に拡大すると表明していた。韓国海軍の指導者は水中の実力を強化する際に、日本側の要素を検討の範囲内に収めていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月20日