「積極的な平和主義」は、安倍政権の発明した新語だ。この「道徳的正義感」に満ちた旗印を掲げつつ、安倍政権はどのような戦略を講じているのだろうか。安倍首相はどこからその自信を得ているのだろうか。
深まる自信
安倍晋三首相は10月27日に陸上自衛隊朝霞駐屯地の観閲式に出席した際に、「集団的自衛権」の法的基礎に関する検討を続けると称し、「世界の平和・安定に積極的に貢献し、積極的な平和主義を日本の21世紀の看板にする」と語った。AFP通信の情報によると、日本の3万4000人規模の「島嶼防御」上陸軍事演習が、すでに議事日程に盛り込まれている。
米ウォール・ストリート・ジャーナル誌の取材に応じた際に、安倍首相は「日本は経済面で指導者の役割を演じるだけでなく、アジア太平洋の安全の舵取りをする」と、自らの志を示した。安倍首相は今年3月の訪米期間に、戦略国際問題研究所(CSIS)で講演した際に、「日本は戻ってきた(Japan is back)」、「世界の繁栄と平和に対して、より大きな責任を負担しなければならない」と語った。
同時に日本政府の関係者は、「安倍首相は、領空を侵犯した中国の無人機に対する、撃墜などの強制措置を含む防衛省の対策を許可した」と述べた。これは領土問題の新たな強硬姿勢とされる。
安倍首相はこのほど、「悪霊参拝問題」(靖国神社参拝を指す)で、「大胆な」発言をした。安倍首相は衆議院で、前回の就任中に参拝できなかったことを悔やんでおり、「私の考えには変わりがない」と述べ、毎年1回参拝していた小泉純一郎元首相を参考にできるとした。共同通信社によると、安倍首相は再任してから1年が経つ12月26日に、靖国神社を参拝する可能性がある。
集団的自衛権を叫び、平和主義の旗印を掲げ、日本は国際事業において「高い志」を抱き、自信を深めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月29日