大言壮語はいつまで?
安倍首相は11月にラオスとカンボジアを訪問し、1年内にASEAN10カ国を歴訪するという目標を実現する。これにモンゴル、ロシア、韓国などの指導者との会談が加わり、「縦横無尽」の戦略マップが明らかに示されている。
日本がASEANへの援助を強めると同時に、日本の対ASEAN貿易額の比率が低下を続けている。中国社会科学院経済・政治研究所研究員の沈驥如氏は、「日本の農産物市場が閉鎖的で、ASEANの農産物を日本に輸出する際に高額の関税がかけられる。これはASEANの対日輸出に根本的な影響を与えている」と指摘した。
安倍首相の「積極的な平和主義」というスローガンも、日本国内から反発と疑問を招いている。民主党の海江田万里代表は、「平和の名義により軍事力をテーブルに乗せようとしている」と指摘した。日本共産党の市田忠義書記局長は、「これは平和主義ではなく、好戦主義だ」と批判した。
多くの現実的な障害があるが、日本の野党は勢力を弱めており、安倍政権に「侵しがたい」という偽りの印象を与えている。香港メディアは、「国民の安倍首相および政権に対する支持は、その他の反対野党に対する失望と拒絶を示してもいる」と分析した。
また安倍首相は相次ぐ発言の中で、地域内の各国の「手の内」を知り尽くしている様子を見せている。朝鮮の核問題は安全範囲内にコントロールされており、韓国も日本との領土問題に対して口頭の反発に留まっている。しかしこれは、日本の「大言壮語」にはまったく影響しない。
安倍首相の高圧的な宣言は、今後長期間に渡り止むことを知らないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月29日