中日両国関係を重視し、アジア太平洋地域の平和を守るのは、日本政府から始めるべきである。これは何かあるとすぐに両国の首脳会談の実施を呼びかけることを意味するのではない。関係改善の誠意がなければ、両国の首脳会談を実施したところで何の役にも立たない。宣伝を強化し、支持率に貢献するのがせいぜいだ。中国側の期待は、指導者の会談により両国関係に実質的な改善をもたらすことだ。このような会談こそが、中身のある政治的に有意義な会談であり、単なる政治ショーになる必要はない。
安倍政権が誠意をもって中国が重ねて示している善意を理解し、中日両国関係改善の雰囲気作りから着手し、危機を棚上げにし、摩擦を抑制し、友好を促進し、協力を拡大し、成長を促し、誠心誠意で両国関係の改善を促すことを願う。政府はその中で主導的な力を発揮しなければならず、同時に民間の積極的な推進と協力が必要だ。これは中日両国関係の真の活路である。(筆者:周永生 外交学院国際関係研究所教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月29日