日本の防空識別圏 中ロは認めず
著名な軍事評論家の張召忠海軍少将は、「この防空識別圏は領空ではなく、中国とロシアは一度も認めたことがない。釣魚島(日本名・尖閣諸島)について中国は領海の基点・基線を発表しており、その中であれば我が国の領空・領海であり、日本とは関係ない。東中国海において、日本の沖縄の領海以外の空域であれば、中国の航空機は合法的に自由に飛行できる。日本側の言い分によると、中国の航空機が釣魚島の上空を飛行した場合、上述した警告の手続きに従うことができるが、そうすることはない。日本側は強硬な発言をしているが、武力の使用に対しては常にきわめて慎重だ」と指摘した。
1987年12月9日、ソ連の4機のTu-16中距離爆撃機が沖縄に接近した際に、日本は4機のF-4EJ戦闘機を緊急発進させた。そのうち1機のTu-16が接近を続け、沖縄と徳之島の領空に入った。これを追尾していたF-4EJは曳光弾を発射し、ソ連機にUターンを迫ったが、実弾を使用することはなかった。
しかし楊副所長は、「日本はかつて武力の使用に慎重であったが、現在の日本の軍事戦略は重大な転換点を迎えている。日本は近年海上保安庁に権力を委ね、現場指揮官の権力を拡大した。このような背景の下、外国の航空機が防空識別圏に入り、日本側の現場指揮官が処理の権力を持っている場合、偶発的な突発事件の発生の危険性が高まる。このような流れに対して、中国は警戒を強める必要がある」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月5日