日本は中国機が「防空識別圏」に入ったと喧伝を続けている。この防空識別圏は本土の面積を大幅に上回り、中国の春暁油ガス田(日本名・白樺)と釣魚島(日本名・尖閣諸島)の空域までその範囲に収めている。第二次世界大戦の敗戦国である日本が、なぜこれほど広大な防空識別圏を持っているのだろうか?
日本が一方的に防空識別圏を拡大
中国社会科学院日本研究所の楊伯江副所長は、「1945年に日本が降伏すると、米国は日本周辺の防空識別圏を確定し、在日米軍の管理下に置いた。ニクソンは1969年になり、ベトナム戦争の泥沼から抜け出すため、アジアから戦略を縮小した。これにより在日米軍はこの権力を日本側に委ねることになった。1969年以降、日本は一方的に防空識別圏の拡大を続けた。最初に拡大したのは1972年5月、2回目は2010年で、いずれも西の中国側に拡大した。この他国の玄関先まで引かれている防空識別圏について、日本は米国から継承したと雄弁を振るっているが、これは非合理的かつ不当な嘘だ」と説明した。
効果的に本国の防空識別圏をコントロールするため、日本は大量の人力と物資を惜しまず、さまざまな技術的手段を用い、進入した不明の航空機に対して、「複合的探査」を実施している。
自衛隊法第84条の規定によると、防空識別圏および本国の領空に入った疑わしい目標に対して、日本側はレーダー探知、飛行ルートの比較対照、緊急の呼びかけ、戦闘機のスクランブル、戦闘機の無線通信による警告、戦闘機の翼を振る合図、着陸要求、信号弾の警告射撃という警告の手続きを踏まえることになる。自国の航空機、日本の国土、海上の船舶が相手側の攻撃を受けた場合、自衛隊は「防衛作戦」を展開できる。
日本の防空識別圏 中ロは認めず