中国の装輪装甲車が好敵手
中国の戦車
日本の離島衝突を巡る軍事準備から見ると、13式装輪装甲車の主な機能は「緊急時の使用」だ。つまり陸上自衛隊の90式戦車、74式戦車という主力戦車が重量・体積の問題により迅速に戦場に投入できない場合、13式装輪装甲車がその代わりを果たすことになる。同戦車の長所は高い機動性で、迅速な配備が可能で、地形に対する適応能力が高い。必要が生じれば、輸送機もしくは揚陸艦により真っ先に戦場に投入することが可能だ。
それでは中国には、日本の13式装輪装甲車に対抗できる武器はないのだろうか?中国にはこれがあり、かつ規模が大きく、戦闘力を形成した時期も日本よりも早い。米軍事情報サイト「Strategy Pages」の「中国の代用小型戦車」と題する記事によると、中国は1990年代末に地域内の衝突および非伝統的な反テロ作戦の需要を見据え、一連の装輪装甲車の開発プロジェクトを打ち上げ、現時点ですでに成果を実らせている。
中国陸軍のPTL-02装輪装甲車は、100ミリ滑腔砲によるミサイル発射の奇跡を実現し、かつ火器システムの火力反応時間を改善した。滑腔砲の口径は日本の装輪装甲車より小振りだが、貫通力と殺傷力は日本を上回る。またPTL-02は中国の装輪装甲車発展の終点ではなく、将来的により先進的な武器を開発することになる。この状況の中、日本の開発した離島防衛の武器は、予想されていた効果を獲得できるとは限らない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月6日