米韓にとってアジアの平和と安全を最も明らかに、最も直接、最も具体的に脅かす危険は核兵器やミサイルなど大規模殺傷兵器を含めた朝鮮といえる。だが実際に朝鮮の脅威は局部的で、韓国にとっては確かに脅威だが、日本や米国、アジアの他の国にとってそれほどの脅威ではない。環球網が伝えた。
多くの中国人にとって、中国とアジア地域の安全保障上の脅威は米国のようだが、近年、米国の「アジア太平洋シフト」、「戦略的リバランス」がこの印象を強めている。こうした戦略の下、米国はより多くの軍事力をアジア太平洋地域に配備し、中国を念頭に「海空一体化」軍事戦略を実施するほか、アジア太平洋地域にミサイル防衛システム(BMD)などを配備し、中国にとってアジア太平洋地域の主要な脅威となっている。
ただ「米国脅威」は理論的、潜在的なもので、70年代初め以降、米国の対中主導戦略は中国との対抗ではなく、中国と接触して協力を探ることに変わった。多くの中国人が米国を中国の安全保障上の脅威と考えているが、戦後70年を含め過去数百年にわたり米国が単独で中国を侵略したことはない。米国が過去唯一中国を侵略したのは8カ国連合軍に参加した時だ。米国は世界の主要国家の中で唯一単独で中区を侵略したことのない国だ。
中国の国家安全保障、アジアの平和と安全を脅かす脅威は米国ではなく、日本だ。日本は昔から中国やアジア各国に最大の危害を及ぼす国だった。第二次世界大戦中は多数のアジアの国を侵略し、数千万人ものアジア人が命を落とした。過去に中国やアジアの人々に犯した大罪に対して、日本政界の要人はいまでもその罪を認めようとしない。