中国外交部の秦剛報道官は北京で11日、中国側は日本の指導者が「中国脅威論」を公然と主張したことに不満を示し、「日本が中国を敵視するというのであれば、その対象は間違いで、誤った目論見であり、活路はない」と表明した。
日本の安倍晋三首相は8日の参議院本会議で、中国は軍備増強を続け、朝鮮は核兵器とミサイル開発の研究を進めているとし、「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している。日本は国家安全保障政策を積極的に進めていくべきだ」と述べた。これについての記者からの質問に対し、秦剛報道官は以下のようにコメントした。
中国側は日本の指導者が「中国脅威論」を公然と主張したことに不満を示す。中国は平和的発展の道を歩み続け、防御目的の国防政策を実施している。中国が適度で適切な防衛力を維持、発展させるのは、世界・地域の安全環境が複雑に変化する中で、国家主権、安全、領土保全をより着実に守るためである。
日本の軍事・安全保障分野における動向は大いに注目するに値する。日本側は中国への挑発を何度も繰り返しており、いったい何がしたいのか。日本が中国を敵視するというのであれば、その対象は間違いで、誤った目論見であり、活路はない。中国側は、日本側が歴史を真剣に反省し、現実を直視し、未来を考え、平和的発展の道を歩み、隣国との政治面の相互信頼の増進と地域の平和・安定に有利になることを行うように望んでいる。なにかと中国を持ち出し、内に秘めた目的を果たそうとしないでほしい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月12日