日本陸海空自は11月1−18日にかけて、沖縄・九州を中心とする地域で大規模な合同演習を実施し、沖大東島で「離島奪還」訓練を大々的に進める。国内外の多くのアナリストは、沖大東島と釣魚島(日本名・尖閣諸島)の地理的特徴は似通っており、島の訓練施設が整備されていることから、自衛隊の離島奪還のシミュレーションに適していると指摘した。しかし日本による今回の演習の意義は、この程度にとどまらない。日本はより深い、他者には明かせない計算と目論みを持っている。
日本は近年、島を巡る中国との海の争いに備え、積極的に米国を抱き込み、中国を抑制・封鎖しようとしている。日本政府は沖縄地方のF-22戦闘機、パトリオット・ミサイルなどの配備を米軍に再三要請している。しかし日本は重要な時に、米国に見捨てられることを常に懸念している。米国の空母「ロナルド・レーガン」は2011年、福島原発から立ち上った放射能の雲を通過してから間もなく、そそくさとずらかってしまった。日本は将来的に、島の係争を巡る不利な局面の単独対応を迫られる可能性が高い。ゆえに自衛隊の離島奪還能力を迅速に高め、敵国の列島線通過を阻止することが当面の急務となっている。
日本の最近のさまざまな措置を見ると、日本がより大規模な海上配備を計画しており、さらなる兵力の派遣や基地・空港の建設などにより、第一列島線から海の方向に延びる、十重二十重の中国封鎖戦略を開始している。