日本が釣魚島に対して強硬な立場をとるのは、「戦略的PRと巨大な利益」の他に、これを中国の海上ルート上に打つくさびとし、封鎖と妨害を実施することを目的としている。日本の2本目の封鎖線は、紛れも無く第一列島線だ。今回の軍事演習の内容には、宮古島への88式地対艦誘導弾の配備が含まれるが、これは第一列島線の重要な海峡ルートを武力によって封鎖する自衛隊の措置である。今回の演習は同ミサイルの点検・試験を口実としているが、実際には大隈海峡などの多くの海峡でも配備を進めようとしている。
日本は長年前に沖ノ鳥島に簡易空港を建設し、1万トン級の駆逐艦が停泊できる150−200メートルの港湾と道路を整備しており、「準軍事基地」として発展させた。この「海上基地」は2本の列島線の間に位置する戦略的要衝であり、沖大東島と3本目の海上封鎖線を形成し、中国の艦艇の通過を妨げることになる。
4本目の封鎖線についても、日本側は実質的な行動に出ている。日本は第二列島線上の硫黄島に通信傍受施設を建設し、空港・港湾を増築することを決定したが、これは中国の日増しに増加する援用活動に備えるためだ。硫黄島は西太平洋の小笠原諸島、東京とグアム島の中間点に位置する。島には港湾と空港が建設されており、滑走路は2650メートルに達し、各種大型航空機を離着陸させられる。先進的な通信傍受施設が硫黄島で稼働開始すれば、自衛隊は第二列島線上で陸海空の兵力を集約し、攻撃と防御を兼ね備えた大型の前線基地を持つことになる。
安倍首相の極右的な思想による煽りを受け、好戦的で頑固な性格を持つ日本人が軍国主義に向かい邁進し、中国に対する「十重二十重の封鎖」を構築・運用し、最後まで突っ走ってしまう可能性が高い。(筆者:李傑 海軍軍事学術研究所研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月12日