小泉氏の中には、次のような論理が存在するようだ。中日関係の政治問題において、中国が貫き通そうとするものであれば、日本はこれを貫き通すことができない。中国が正しいとしていることならば、日本はこれを間違いだとする。ゆえに「中国の顔色」を伺う必要はない。これは馬鹿げたばかりか狭量な考えである。
両国関係はままごと遊びではなく、関係の好悪は寵愛を受けようとしなをつくることではない。矛盾が生じた場合に相手の顔色を伺えば解決できるわけではなく、正確な歴史観を構築し、領土問題という原則的な是非の問題を客観的に観察することが必要だ。元首相の小泉氏がこの点を認識せず、靖国神社問題で意固地になり、日本の中国に対する強硬な立場に盲目的にこだわるならば、政治家として最も基本的な判断力と責任感を失ったと言わざるを得ない。
日本の政治家の両面的かつ投機的な行為は、緩和ムードを損ねており、中日関係の将来に不確定要素を追加している。中日関係が現在に至っても「冷たい平和」の陰から抜け出していないのは、これと関係している。
ゆえに中国にせよ日本にせよ、小泉氏のような日本の右翼、もしくは右傾化した「お粗末な政治家」が公の場で無責任な発言をし、中日関係が転換点に直面している最中に頻繁にもめ事を起こし、火に油を注ぎ、関係改善の勢いを弱め、一部の集団に利益を与えようとすることに、十分な警戒が必要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月14日