また、日本の政界の全体的な右傾化により、これまで結びついたり離れたりわかりにくかった主な政治勢力の争いが、ただ誰より右で、右傾の歩調が大きいと一目でわかるようになった。これはケネディ氏の外交チームが日本の政治状況を判断する作業の負担を軽減するに違いない。
ケネディ氏の着任に日本は盛り上がっている。日本には他にも思案がある。米国との関係について安倍首相の内心は複雑で、米国の支持をより多く望む一方で、日本に対する米国の干渉の縄を緩めたいと考えている。温和でか弱く、礼儀を重んじ、融通がきく米国大使は願ったり叶ったりだ。日本からすれば、ケネディ氏は思い通りのまたとない人選といえる。
着任前後、ケネディ氏は「米日関係を密接にするために貢献したい」と繰り返し自信満々で語った。ただ日米メディアの多くは、外交経験の浅い彼女が米軍普天間飛行場移設や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉など多くの手ごわい問題をこなせるのか時間と事実の検証を経ることになるとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月22日