受賞作文集の表紙。
第9回中国人の日本語作文コンクール受賞作文集の『中国人の心を動かした「日本力」』は、11月29日から発売された。高村正彦自民党副総裁は書名にある「日本力」を揮毫した。
第9回中国人の日本語作文コンクールは、日本僑報社と日中交流研究所が主催するもので、日本外務省、在中国日本国大使館、中国日本商会、北京日本人会などが後援、株式会社ドン・キホーテと朝日新聞社、東芝国際交流財団が協賛した。
この受賞作文集は、中国の29地域、計166校の生徒から寄せられた2938篇応募作文の中から選んだ61本を収録。今回のテーマは「感動」で、いずれの作品にも、自身の経験や親類、友人などから聞いた話まで、『中国と日本にまつわる感動エピソード』が、一般的な中国人学生の目を通して生き生きと描かれていた。作文の中には審査員を務めた日本人にさえ「日本力」の素晴らしさを再認識させるようなエピソードがたくさん詰まっていた。
この「中国人の日本語作文コンクール」は2005年から開催されており、毎回100以上の学校から3000篇近い応募が寄せられており、近年では中国在住の日本語学習者から熱い注目を集めるコンクールとなっている。また、同コンクールの上位受賞者の作品は毎回書籍としてまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版された8冊の受賞作品集は、出版後、日中両国で大きな反響を呼んでおり、中でも第二回の受賞作品集『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」のひとつに選ばれたほか、第8回の受賞作品集『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?』は、読売新聞とサンデー毎日にて大きく取り上げられた。
第9回中国人の日本語作文コンクール授賞式及び一等賞以上受賞者のスピーチ大会は、12月12日午後、北京の日本大使館で開催される予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月2日