記者:安倍政府の中国囲い込み・対抗にASEAN諸国を引き込むという「ジャパンドリーム」は実現すると思うか。
高洪副所長:安倍政府は日本は覇権国というイメージを構築している。一部の国際世論と日本の有識者が批判するように、現在の安倍政府は3つの国家イメージをわざと作り出している。1つは安倍首相のいわゆる「ジャパンドリーム」で、改憲を通し、平和憲法の承諾に背き、日本を戦争できる国にすること。2つ目は安倍首相本人に「独裁政治」の色合いがあること。特定秘密保護法を強行採決したことは日本国内から批判された。これは個人の「独断的」なやり方で、もっと言えば独裁政治であり、「世界の警察」の国にしようという考えである。3つ目は、米国を引き込み、日米同盟を強化するという方法でいわゆるアジアまたは東南アジア地域に日本を中心とする同盟を構築しようとしている。米国から離れて自身の一種の「柔和」な地域的覇権を構築するという考えがある。
当然、これらは全て安倍政権の「ジャパンドリーム」であり、実践において国内外から反発、制止されるに違いない。安倍政権の支持率は低下傾向にある。このような状況下で中国と対立し続け、引き込みたいこれらの国から反応がなければ、最終的に失敗に終わる。安倍首相の「安保3本の矢」、中国に共同対抗する外交政策がどこまでやれるかはまだ観察する必要があるが、間違った考えを頑なに貫き、中国に対抗し続ければ、実践において歴史のからかいを受けることは必須である。東南アジア各国を中国囲い込みに引き込むという企みは絶対に実現し得ないためである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月17日