日本防衛省統合幕僚監部が発表した情報によると、自衛隊の駆逐艦は23日早朝、沖縄の南西から600キロの海域で、東に向かい航行する中国海軍の艦隊を発見した。中国軍のウェブサイトはそれより先に、南中国海艦隊の艦隊が今月19日に湛江を出港し、新たな定期遠洋航行訓練の序幕を開いたと発表していた。日本の艦艇が、中国海軍の艦隊を追跡し、撮影を行ったと分析されている。
中国社会科学院日本外交研究室の呂耀東主任はインタビューに応じた際に、「日本の中国海軍の遠洋活動に対する監視能力が徐々に強化されている。これは近年の全体的な防衛力の強化と関連している」と指摘した。
統合幕僚監部が発表したデータによると、日本の防衛部門は今年、中国海軍の艦艇の日本周辺における航行に対して23回の追跡を、ロシア海軍の艦艇に対して12回の追跡を実施している。そのうち中露の海軍が短時間内に、日本周辺海域に相次いで入った記録が含まれる。
日本側が発表した写真を見ると、今回の追跡撮影の距離は非常に近いことが分かる。呂主任は日本の目的について、「日本は中国側のより多くの訓練情報を把握しようとした。日本の新たな防衛計画の大綱は、中国の遠洋訓練を注視し、全面的な監視を強化するとしたが、これは日本の近年の海洋戦略と関連している。日本は常に自国を海洋国と称している。昔は海洋が日本を守っていたが、今は日本が海洋を守らなければならないということで、勢力範囲を徐々に拡大している。日本は監視に力を入れており、中国側に全面的な監視を実施したが、これは日本の中国海軍の遠洋活動に対する監視能力が、徐々に強化されていることを示しており、近年の全体的な防衛力の強化と関連している」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月26日