日本語の歌を披露する中国人の女子大生。岩楯嘉之撮影
江田五月会長と記念写真を撮る牛玲さんら。岩楯嘉之撮影
「日本僑報」によると、12月16日、東京ドームホテルにおいて「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第8陣代表団一行(団長 中国日本友好協会関立彤秘書長)の歓迎会が開催された。
主催団体を代表して公益財団法人日中友好会館江田五月会長が挨拶し、日本側を代表して木原誠二外務大臣政務官が歓迎の言葉を述べた。つづいて訪日団を代表し中国日本友好協会関立彤秘書官が挨拶した。
一行は中国東北三省、黒竜江、吉林、大連の大学からの代表60名で、12月15日の来日から12月22日帰国までの期間中、東京・長崎・京都・大阪において日本の大学を訪問し交流の場を通じて日本の青年や市民との親睦をはかるほか「クールジャパン」に直接触れ、多角的に日本の実情について理解を深める。
また、一行は長崎県、京都府、大阪府を訪問し日本の観光政策の講義を受けるほか歴史・文化施設の視察、日本文化体験を通して地方の強みや魅力を体感する。
関団長は挨拶で、いま中国と日本の関係は好ましからざる状況であるが、皆さんが日本に居る間そのような状況だと感じることはないでしょう。このような状況にした大人たちは、次世代を担う若い人たちに謝らなければならない。また、先人が苦労して築いた良好な関係を、このような状況にしたことは先人たちに対し申し訳ない。良好な関係にすることは何ら難しい事ではないと述べた。
今回の訪日団の中に、先の12月12日駐中国日本大使館で行われた日本僑報社・日中交流研究所が主催する「中国人の日本語作文コンクール」で入賞し、表彰式にも出席した吉林華僑外国語学院の牛玲さんが参加しており、会場でコンクールの主催者段躍中氏と偶然再会し、入賞した嬉しさを感謝のことばで伝えた。
コンクールにたずさわる者として、彼女の素直な喜びを見るにつけ、コンクールを継続していく責任を強く感じるとともに、若者たちの素直な気持ちの交流が両国の関係改善に役立つことであろう。江田五月会長は、牛玲さんと段躍中さん及び受賞作文集を会長のメールマガジンに取り上げ、中国人の日本語作文コンクールに応援する気持ちを表した。(文・写真、岩楯嘉之NPO法人日中交流支援機構事務局長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月25日