2月9日に投開票される東京都知事選が白熱化している。ちょうど日曜日だった2月2日、「環球時報」の記者は東京の繁華街で街頭演説を目にした。元厚生労働大臣の舛添要一氏と元首相の細川護熙氏は候補者の中で最も支持率が高く、舛添氏を応援するため安倍晋三首相などが共に街頭に立った。それに比べると細川氏の勢力はやや劣るが、小泉純一郎元首相が応援する。日本の街頭での票集めは互いに競い合い、見どころがある。
2回の街頭演説で、舛添氏は「中国」という言葉を避けた。一方、細川氏は隣国との関係をよくするべきだと表明し、北京やソウルの市長と会談し大気汚染問題を解決する考えも示した。東京大学の高原明生教授は「環球時報」に対し、隣国との良好な関係を外交政策にあげれば多くの東京の住民の支持を得られると話す。演説に耳を傾ける人々の中に、知識人に見えるある中年の男性は、演説者が原発、経済、高齢化の3つの問題を話すかに最も注目しているという。2回の演説を聞いた後、彼は「細川氏を支持して欲しい」と言った。また、東京のある住民も「細川氏を支持する。細川氏と小泉氏は本当に住民の立場になって考えていると思う。一方、安倍首相は危険で、国民と日本の将来に心から配慮していない。しかし、舛添氏が勝つだろう。新聞、テレビ、ラジオはどれも細川氏の状況をあまり報道しておらず、舛添の考えばかり報道している」と話した。NHKのある記者は、東京都知事選で細川氏が勝った場合、安倍政権崩壊の始まりを意味する可能性があると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年2月8日