重慶抗戦遺跡博物館にこのほど、海外から402点の貴重な文物が寄贈された。中には、多くの初公開の「フライング・タイガース」に関する物もある。
重慶抗戦遺跡博物館の銭峰副館長によると、これらの「フライング・タイガース」に関する物には10点以上の「フライング・タイガース」のパイロットユニフォーム、20~30枚の米軍人の銀星、銅星勲章や身分証明バッジのほか、「フライング・タイガース」の公文書、空軍の羅針盤やシェンノート少将とスティルウェル参謀長の銅像もある。
銭峰副館長は、「中でも最も貴重なのは『ジョン&ウー』の名前の刺繍が入ったパイロットのジャケットで、前と後ろに合わせて2つのロゴがある。中国語、英語、タイ語、ミャンマー語などが印刷されている」と紹介した。
ロゴは主に、戦場で敵か味方かを判断する役目を果たす。航空機が事故を起こしたり緊急着陸した際、現地の人と言葉が通じず、パイロットは敵軍と誤解され害を受ける可能性がある。
「太平洋戦区の米軍兵士が家族に宛てた手紙も非常に貴重である。全部で7枚の封筒十数枚の手紙がある」と銭峰副館長は話した。
これらの402点の文物は全て米国に住む華僑の陳燦培氏から贈られたものである。陳燦培氏の本籍は広東省、澳門(マカオ)で生まれ、父とともに米国に渡り、米国で医者をしている。2011年に重慶抗戦遺跡博物館を見学した際に深い印象を受け、これらの文物の寄贈を決めたという。
銭峰副館長は、「彼の寄贈には米国西海岸のほぼ全ての華人が協力した。米国で寄贈を決めたのは、中米の文化交流の促進に重要な意義があるためだろう」と話した。
重慶抗戦遺跡博物館は5月18日にこれらの文物を一般公開する予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月25日