日本僑報社はこのほど、北京市東部の財富購物センターにある「響」(ひびき)で、中国事情を紹介する3冊の日本語版『中国の未来』『中国のグリーン・ニューディール』『紅の軍―長征史詩』の出版発表会と記念パーティーを開催。この模様は3月26日までに中国メディア多数に報道された。
新華社通信の電子版「新華網」は中国語と日本語の2カ国語で報道。
http://japan.xinhuanet.com/jpnews/2014-03/24/c_133208979.htm
http://jp.xinhuanet.com/2014-03/24/c_133209187.htm
中国で国際関係学のトップに立つ金燦栄教授らの著作で、現代中国が抱える数多くの難題と矛盾を直視、現行政府の政策を分析した『中国の未来』、中国の著名な経済学者、清華大学国情研究センター主任の胡鞍鋼教授の代表作で、国際的な潮流「グリーン・ニューディール」の中国的実践である「緑色発展」戦略を理論的に分析し解説した『中国のグリーン・ニューディール』、中国成立につながる共産党軍の歴史的転戦「長征」の過酷な道のりを中国伝媒大学の何輝教授が叙事詩化した『紅の軍―長征史詩』の3冊の新刊について、それぞれ詳しく伝えた。
その上で、日本僑報社の段躍中編集長が語った「中国良書の日本語版刊行で日本人に中国の現在と歴史を紹介することは、中日両国の文化交流を推進するのに重要な意義がある」とのコメントを報じた。
また「中国芸術報」は「作家何輝氏の叙事詩『長征史詩』日本語版が出版」と題して、出版発表会の模様や本書の内容を大きく報道。
http://www.chinanews.com/cul/2014/03-26/5994804.shtml
発表会の席上、何輝氏が挨拶し、「長征は中国の運命に影響を与えた重要な歴史的事実だ。日本の読者にはこの文学作品を通して、中国の歴史と中国人の思いを深く理解してもらいたい。それにより両国人民の交流と相互理解が一層促進されることを願っている」と強調したことなどを報じた。
光明日報の電子版「光明網」は「胡鞍鋼:私がなぜ李克強首相を『環境保護総理』と呼ぶか」と題して胡鞍鋼教授の出版発表会での挨拶などを紹介。
http://politics.gmw.cn/2014-03/25/content_10789217.htm
「中国には今、環境保護総理、エコロジー総理が求められており、(その力により)中国を世界最大の黒猫から緑猫(グリーン・キャット、エコロジカルな国)へと転身させなければならない」などという言葉を伝えた。
このほか人民日報の電子版「人民網日本語版」は、北京日報の記事からの転載で「叙事詩『紅の軍―長征史詩』が4月発売」と題して報道。
http://j.people.com.cn/206603/8578001.html
同書日本語版が3月中旬、日本僑報社から刊行されることを報じた上で、「和文が中国語原詩と見開きで収録されているため、読者はじっくり味わいながら読むことができる」として『紅の軍』の読書の楽しみ方の1つを提示した。
なお『中国の未来』は東滋子氏、『中国のグリーン・ニューディール』は石垣優子氏、佐鳥玲子氏がそれぞれ翻訳。いずれも日本僑報社・日中翻訳学院の修了生で、3人にはこのほど同社・学院より「翻訳新人賞」が授与されることが決まった。
『紅の軍―長征史詩』は、梁祝文化研究所所長、前中国湘潭大学日本語教師渡辺明次氏と、北京外国語大学教授で現在東洋大学教授の続三義氏が共訳した。本書には中国語原詩と共訳和文が収められている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月27日