それから同じ西側諸国に属する豪州は、政治面で米国に追随してきた。日本との関係は米豪関係と同列に論じることができず、米国の許可がなければ、豪州はいかなる実質的な措置も講じられない。アボット首相は招待に喜んで応じたが、これはその場しのぎの即興かもしれない。
中国と豪州の経済は高い相互補完性を持つが、それはいったいどの程度に達するのだろうか?中国国家エネルギー委員会専門家諮問委員会主任の張国宝氏は、ボアオ・アジアフォーラム2014年度年次総会で記者の取材に応じた際に、「今や中国がくしゃみをすれば、豪州が風邪をひくようになった」と述べたが、これは的を射た指摘だ。
豪州は中日関係が悪化した際に、再び新たなバランスを求めようとし、国家利益を顧みずひたすら日本に善意を示すことはない。それでは、日本の豪州抱き込みというひとりよがりは、水泡に帰す可能性が高い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月15日