与那国島のレーダー基地の中国に対する脅威を分析

与那国島のレーダー基地の中国に対する脅威を分析。

タグ: 与那国島 レーダー基地 艦艇

発信時間: 2014-04-21 14:45:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

防衛省は19日、日本最西端の中国にほど近い与那国島で、陸上自衛隊沿岸監視部隊の施設建設の着工式を開いた。同施設は2016年より使用される。専門家は、「対空・対艦レーダー、通信傍受施設が配備される可能性がある。その監視の重点は、釣魚島以南、特に台湾から離陸する航空機、および与那国島に近い中国海軍の艦艇となる」と指摘した。

与那国島は台湾の東に約110キロ、釣魚島の南に約150キロ離れており、島の標高は最高で230メートル。この高めの標高は、対空・対艦レーダーの架設にとって非常に有利だ。日本側は与那国島に配備するレーダーを明らかにしていないが、専門家は「対空・対艦レーダーが中心で、他にも通信傍受装置が設置される可能性も排除できない」と分析した。日本に配備されている警戒レーダーの水準を見ると、最長で400−500キロ離れた場所にある戦闘機サイズの目標物を捕捉できる。

同基地は、中国大陸の航空機の釣魚島南部における活動に対して、高い監視能力を持つ。レーダーが標高200メートルの地点に設置された場合、釣魚島上空の目標物は、500メートル以上の上空に達すると発見される。しかし与那国島のレーダーは、中国大陸から離陸する航空機を早期警戒するためには、やや力不足だ。人民解放軍の航空機が1万メートルの高空で釣魚島を巡回したとしても、与那国島のレーダーは400キロ超の範囲内に入らなければ発見できない。釣魚島の北・西から入る人民解放軍の航空機への早期警戒時間は非常に限られており、那覇基地から離陸するE-2C早期警戒機によって提供される空の早期警戒に遠く及ばない。

与那国島のレーダー施設は、人民解放軍の水上艦艇を対象とする可能性が高い。共同通信社の報道によると、日本は中国海軍の艦艇が、釣魚島の南に150キロ離れた与那国島沖を航行するのを何度も発見している。与那国島の標高約200メートルの場所に設置される対艦レーダーは、半径約60キロ内の水上艦艇を効果的に捕捉できる。当然ながら、こうした場合も釣魚島付近の艦艇を捕捉できないが、そこから西太平洋の訓練に向かう中国海軍の水上艦隊に対しては、効果的な監視を実施できる。

同基地の着工式の翌日、小野寺五典防衛相は那覇基地「警戒航空隊」の発足式で隊旗を手渡した。同基地には、E-2Cが4機配備される予定だ。4機のE-2Cを活用すれば、釣魚島周辺空域を24時間態勢で監視できる。那覇基地の早期警戒機と与那国島の地上レーダーが協力すれば、釣魚島の全面的な網羅をほぼ実現できる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年4月21日

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