これらの文書には南京大虐殺に関わる資料もある。日本軍幹部の報告には、南京大虐殺の2カ月半内に南京の人口が113万人から34万5000人に減少したことが記録されている。南京大学の張生教授は「日本右翼は南京大虐殺の死者数を否定し続けてきた。南京大虐殺前後の2カ月半内に南京地区の人口は78万5000人減少した。この減少には他の地区へ逃げた人も含まれるとはいえ、南京の人口が大幅に減少したことは争う余地のない事実であり、南京大虐殺を証明する有力な証拠だ。しかもこの文書は関東軍によるものであり、日本軍が中国侵略時に犯した罪のより客観的な証明となる」と指摘した。
吉林省公文書館は、これらの文書に関する取り組みを継続し、学界と協力して学術研究を行う方針だ。
「人民網日本語版」2014年4月26日