報道によると日本の右翼分子は20日、ナチスの象徴である「ハーケンクロイツ」を掲げ、東京都でデモ行進を実施した。参加者らは、「ヒトラー生誕125周年を記念する」、「河野談話を再検証し、ナチスドイツを再評価する」といったスローガンを叫んでいた。また一部の人は集会で、「大東亜共栄圏を構築するため、当時日本と軍事同盟を結んでいたナチス・ドイツを記念するのは当然のことだ」と語った。
ファシズム、ヒトラーが最悪であることは、全人類の共通認識となっている。これに異議を唱える人は極稀で、公に口にすることはない。日本でこの驚きの一幕が演じられたが、実際には少しも不思議なことではない。日本は戦後、侵略の罪とファシズムの清算を行なっていなかった。近年は侵略戦争を美化し、東京裁判を否定する傾向が見られ、この傾向は強まり続けている。上述した東京での醜いショーは、日本社会全体が右傾化し、右翼分子が横行する政治環境の中で、毒のある土壌から芽を出した毒草と言える。
当然ながら、ヒトラーを公然と賞賛する人は、日本ではごく少数だ。しかし今回のデモ行進には、70代の高齢者、さらに多くの20代の若者が参加しており、軍国主義思想が日本で代々受け継がれており、今になり強まっていることを示している。この危険性については、過小評価できない。
上述したデモ隊が大騒ぎをする中、訪日中のオバマ大統領は、自身が肩入れする安倍首相が指導する日本の様子を目にし、戦後秩序を変えこれに復讐しようとする一部の人の声を聞くことができた。しかしオバマ大統領は目先の利益ばかりを重視し、日本を米国の「アジア太平洋リバランス」に役立てようとしている。オバマ大統領に有益な注意と忠告に耳を傾け、長期的な視野を持たせるのは難しそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年4月25日