政権与党・自民党の副総裁である高村正彦氏が訪中した。これは元衆議院議長の河野洋平氏、東京都知事の舛添要一氏に続く、日本の高官の訪中となった。日本の高官はこの2ヶ月に渡り北京を訪れており、いずれも地位ある人で、強い発言力を持っている。日本の識者が、中日関係の動向に気をもんでいることは明らかだ。
日本人だけでなく、中国の高官も日本を訪れている。中国人民政治協商会議前常務委員の胡徳平氏が先月訪日し、多くの閣僚、さらには安倍晋三首相と会談した。これは中日関係の冷え込みを和らげた。
相互訪問は中日関係に回復の朗報をもたらすだろうか?これはそれほど単純な問題ではない。それでは、まだ何が欠けているというのだろうか?多くの人は、中日関係の根本的な問題には、歴史問題や釣魚島問題など、さまざまな問題が含まれることを知っている。これらの問題は、確かに存在している。しかし異なる視点から見れば、中日関係をよりはっきり見て取れるかもしれない。
中日関係はもとより、中日両国のみの単純な関係ではない。東アジアにおいて、すべての問題については米国の要素を加味する必要がある。中日関係の場合、米日同盟が存在するため、米国が大きな影響力を持っており、非常に重要な存在となっている。さらに歴史を振り返ると、中日関係がどのように発展するかは、中米関係の良し悪しとの間に相関性を持っており、中米関係の制約を受けることが分かる。