TPP交渉、年内妥結はあるか?

TPP交渉、年内妥結はあるか?。 日米のTPP交渉に、年内妥結の可能性はあるだろうか?上海対外経貿大学がこのほど開催したシンポジウム「TPP交渉の新発展」では、国内外の専門家が異なる見解を示した…

タグ: TPP 交渉 妥結 可能性

発信時間: 2014-05-13 13:16:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日米のTPP交渉に、年内妥結の可能性はあるだろうか?上海対外経貿大学がこのほど開催したシンポジウム「TPP交渉の新発展」では、国内外の専門家が異なる見解を示した。

米日が年内妥結に至る可能性は低く、来年まで延期されると指摘する声があった。アメリカン大学の王碧君教授は記者に対して、「中間選挙が迫り、オバマ大統領は強気の姿勢を示すため、米国製品に対して高い関税率を維持する内容に同意することは難しい。日本では、農家は安倍晋三首相の重要な支持者であり、軽率に譲歩することはできない」と語った。

他にも、年内妥結の可能性は高いが、米国の当初の構想とは大きく異る形になる可能性が高いと指摘された。中国国際問題研究所世界経済研究部の姜躍春主任は、「日本からは、一部に例外的な条項を設定する提案が上がっていることから、双方が合意に達する可能性は高い。しかし交渉には高い目標が設定されており、かつ各加盟国の状況が大きく異なることから、多くの分野で調整を図ることが困難になる。米国が当初の構想を実現するのは難しいかもしれない」と予想した。

TPPは米国のアジア回帰の重要な担い手とされており、12カ国が交渉に加入している。交渉が進展するたびに、各界から注目を集めている。

上海対外経貿大学法学院の黄潔准教授は、「条約の文書のほぼすべてが機密事項とされており、内容が不透明で、不確定性が高い。これはTPP研究の最大の障害だ。私は同問題を研究する際に、中米のBIT(二国間投資協定)の一部の内容を参考にせざるを得ない」と語った。

TPPを研究する多くの中国人専門家は、黄氏と同じ問題で苦しめられている。中国商務部の関係者は記者に対して、「TPPの具体的な内容については明かされていないが、その開放される分野と開放度は、米韓FTA(自由貿易協定)に近く、90%は同じ内容になると予想できる。ゆえにその透明度を懸念する必要はない」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月13日

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