陸上自衛隊の観閲式
日本新華僑報網によると、軍事力で世界のトップ5にランクする日本の自衛隊は「エリート中のエリート」と自称している。この「エリート部隊」を引っ張る人の背景は、長期にわたって各界で熱議されている。日本メディアはこのほど、自衛隊の人事をまとめた。「中国新聞網」が伝えた。
日本の自衛隊の士官にとって、1954年に設立された防衛大学校は米国の陸軍士官学校のようなものである。この国防の最高学府を卒業すれば、「官服」を着たと同じで、とんとん拍子に出世できる。日本の陸・海・空自衛隊の歴代の幕僚長(各軍の司令官に相当)の多くが防衛大学校の出身であり、多くの重要なポストも同校の出身である。言い換えれば、現在の日本の自衛隊は防衛大学校卒業生の天下である。
現行の体制に基づくと、日本の自衛隊の士官はA幹部(防衛大学校とその他の大学の卒業生)、B幹部(隊員からの選抜)、C幹部(40歳以上の准尉と隊長からの選抜)の3つに分けられている。昇格前にどの士官も幹部候補生学校で勉強しなければいけない。学校は、「防衛大学校出身者はB課程、その他の大学出身者はU課程、それ以外の人はI課程を学ぶ」とはっきり規定している。日本メディアの調査によると、歴代の幕僚長を含む各高級官僚の多くが幹部候補生学校でB課程を学んでいる。そのため、防衛大学校出身者向けに作られたB過程は、専門的な訓練を受けていない者を蹴落とす昇格の「王道」である。このように、先輩たちが作った各種の巧妙な制度のもとで、防衛大学校卒業生は幹部候補生学校から「昇格の特殊ルート」に直接入る。
しかし、自衛隊広報室はこれを認めていない。関係者は、「高級幹部の大多数を防衛大学校出身者が占め、他の出身者はあまりいないが、自衛隊にこのような差別制度はない。現在の山下裕貴陸上自衛隊副幕僚長、松村五郎統合副幕僚長もその他の大学を卒業している。自衛隊は個人の能力を重んじ、出身は考慮していない」と話した。
本当にそうだろうか。日本メディアは、防衛大学校の出身でない高級幹部には別の「背景」があることに気がついた。