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米アリゾナ州の地元新聞『アリゾナ・デイリー・スター』(電子版)は12日、中国・朝鮮に対する軍事偵察能力を強化するため、米空軍が三沢基地に無人偵察機「グローバルホーク」を配備中だと報じた。
米軍関係者によると、同2機が日本に配備されると、三沢空軍基地が離着陸を担当するが、空中飛行および偵察などの中心的な活動は、遠く離れた米国本土のビール空軍基地内の米兵が衛星を通じて操作する。同2機はグアム島のアンダーセン空軍基地所属で、主に東中国海、南中国海、日本海での空中偵察を担当し、中朝の軍事情報を収集していた。
米軍によると、グアム島のグローバルホークを日本の基地に転属させるのは、台風発生時に無人機がグアム島の基地から正常に離着陸できず、中国・朝鮮に対する隙間なき空中偵察を実現できないためだ。航空自衛隊もまた、2015年よりグローバルホークを3機導入する予定だ。自衛隊の高官は、「グローバルホークは、朝鮮と中国の軍隊の活動を効果的に偵察できる」と認めた。
西太平洋の米軍は、中朝への空中偵察活動を非常に重視している。グアム島のグローバルホークの他に、米軍の中朝に対する空中偵察の主力機種には、米空軍のRC-135電子偵察機、米海軍のEP-3電子偵察機が含まれる。自衛隊の偵察能力はこれと比べると単一的で、スパイ衛星が中心となっており、動的情報をリアルタイムで把握しがたい。
米軍は今回グローバルホークを、グアム島の基地から中朝に近い在日米軍基地に移すことで、中朝の辺境で偵察活動を遂行する際の飛行距離を短縮する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月14日