日本防衛省は24日、同日午前に東中国海の公海の上空で、日本海上自衛隊のOP-3C画像情報偵察機と航空自衛隊のYS-11EB電子偵察機が、中国軍の2機のSu-27戦闘機に異常接近されたと発表した。シンガポール華字紙『聯合早報』が伝えた。
中国国防部はこれに対して、「自衛隊の2機が中国の東中国海の防空識別圏に闖入し、中ロ海上合同演習を偵察・妨害した。中国の軍機は演習中の艦艇・軍機の安全を確保し、演習の順調な進行を保証するためスクランブル発進し、必要な識別・防備の措置をとった」と反論した。
小野寺五典防衛相は中国国防部の言い分を否定し、日本の軍機は中国の軍機から警告を受けなかったと称した。この論戦により、日本の政治家の相次ぐ訪中による、関係改善に向けた良好なムードが払拭された。中日関係の再度の緊張化は、紛れもない事実となっている。
日本は軍機の異常接近事件を誇張して伝えたが、その矛先は先ほど実施された大規模な中ロ海上合同演習に向けられていた。中国にとって、演習場所は日本に近い東中国海の中央の海域であり、多重の戦略的な意義がある。