資料写真:日本のそうりゅう型潜水艦
日本の岸田文雄外相と小野寺五典防衛相は11日に東京で、オーストラリアのビショップ外相とジョンストン国防相と会談した。双方は防衛装備品の共同開発で合意に達した。この措置は、日本の低騒音潜水艦の建造技術をオーストラリアに移転することを目的とする。日本の通常動力潜水艦の魅力は、オーストラリアがかつて調達を希望していた米国製の攻撃型原子力潜水艦を打ち負かした。日本製の潜水艦の長所はどこにあるのだろうか?
オーストラリア政府が制定した長期防衛戦略によると、豪海軍は370億ドルを投じ、現役のコリンズ級通常動力潜水艦を更新する。豪ヘラルドサン紙は、「日本の最新型のそうりゅう型潜水艦は、オーストラリアの希望に沿うものだ。同艦のトン数はコリンズ級に相当し、かつ非大気依存推進(AIP)を搭載しており、水中に10日以上潜伏できる。同艦は原子力潜水艦に準じる能力を持ち、価格はそれを大きく下回る。同艦の電子装置の集積化と敏感度も一流で、高額な人件費を削減できるため、オーストラリアの心を動かした」と報じた。
日本の潜水艦設計・建造技術は先進的だ。そうりゅう型を例とすると、その艦体には潜水艦用高張力鋼(NS110)が採用されており、その潜航深度は多くの原子力潜水艦を上回る500メートルに達する。水中に身を隠す能力と生存能力も、アジア太平洋の多くの通常動力潜水艦を上回る。
そうりゅう型は伝統的なソナーと曳航アレイを持つほか、原子力潜水艦と同じ側面アレイを持つ。これにより強力な探知網を形成し、水中各方向の遠距離目標を探知できる。
潜水艦にとって、騒音は最も致命的な「弱点」だ。そうりゅう型は艦体表面に消音塗料を塗っており、すべての機械設備をベタ基礎に搭載している。この基礎は艦体と連結し、メインコンピュータなどの設備の騒音が艦外に漏れにくくなっている。この技術だけでも、騒音を15−20デシベル引き下げることができる。