南京大虐殺の被害者と加害者の証言を多数収録したドキュメンタリー映画『南京――引き裂かれた記憶』を制作した日本の「銘心会」代表・松岡環氏は中国政府のやり方に賛同の意を表明した。松岡氏は14年余りの時間を費やして、南京大虐殺に加わった日本の軍人250人および南京大虐殺の被害者300人余りに対して自費で調査を行い、これらの証言をドキュメンタリー映画にまとめて、南京大虐殺という歴史上の事実を日本の民衆に紹介した。
松岡氏は人民日報の記者に「この件に対する日本政府の姿勢から、日本政府が過去の侵略戦争で犯した罪を極力否定またはできる限り避けようとしていることがうかがえる」と指摘。「南京大虐殺は日本の発動した侵略戦争がもたらした重大な惨劇だ。調査の過程で、私は南京大虐殺の被害者が心身に負った傷や家族を失った痛みを身にしみて感じた。過去の侵略戦争の罪を勇敢に認めてのみ、日本はアジア各国の人々の尊敬を得ることができる」と述べた。
日本大学の小浜正子教授は人民日報の取材に「南京大虐殺と日本軍の慰安婦強制連行はいずれも日本が第2次大戦時に引き起こした人類の悲劇だ。南京大虐殺と日本軍の慰安婦強制連行に関する歴史資料を世界記憶遺産に登録申請することは、同様の悲劇の再発を防ぐ助けとなり、後世の鑑となるものだ」と指摘した。