日本政府が11日、中国側に撤回を求め抗議したが、ユネスコは同日、日本軍の南京大虐殺および慰安婦強制連行に関する歴史資料の世界記憶遺産への登録申請を受理した。
鉄の証拠、すでに定義付けされた凄惨極まる歴史の暴行に対して、日本の右翼勢力は待ちきれないとばかりに飛び上がって「反撃」をし、いわゆる抗議を行なった。右翼はこの機に乗じて歴史を否定し、侵略を美化し、判決を覆そうとした。
安倍晋三首相は9日、自民党前総裁、前衆議院議長の河野洋平氏を批判し、「信念を少し丸めて、その場を取り繕っても、後々大きな禍根を残すこともある」と述べた。安倍内閣の発足後、首相は当時内閣官房長官であった河野氏が1993年に発表した、慰安婦問題を認める「河野談話」を見直す必要があると繰り返し強調してきた。
これは日本の右翼勢力による歴史歪曲の新しい馬鹿げた手段であり、軍国主義の侵略の罪を美化し、世界の反ファシズム戦争の勝利の成果、戦後の国際秩序を脅かそうとするものだ。
長期に渡り、中国は日本軍による南京大虐殺と慰安婦強制連行の歴史資料を、合理的かつ厳格に整理・統計してきた。今回は関連する貴重な真実の歴史資料を世界記憶遺産に登録申請したが、これは歴史を記憶し平和を惜しみ、人類の尊厳を守り、このような罪の再演を防止することが目的だ。
日本は厚かましくも、中国固有の領土である釣魚島(日本名・尖閣諸島)を世界自然遺産に登録申請しようとしており、ユネスコに神風特攻隊員の遺書を世界記憶遺産に登録させようとしている。日本はさらにその一方で、中国の今回の正当な申請に抗議している。これは完全に国際社会を愚弄し、歴史問題で「バック」する稚拙なやり方だ。