資料写真:日本のそうりゅう型潜水艦
週刊現代は18日、日本の軍事評論家による、中日の軍機による「異常接近」を分析する記事を掲載した。それによると、中日が開戦した場合、中国が最初に攻撃するのは、日本の2大潜水艦工場がある神戸だという。
軍事評論家の世良光弘氏は、「日本の場合、中国の戦闘機や偵察機が日本領空に近づいてきても、自衛隊機は必ず800m以上の距離を取るという内規があります。それ以上、航空機同士が接近すると、偶発的な事故が起こる恐れがあるからです。ところが今回、中国の『Su-27』は、異常接近した上、自衛隊機を追い抜いていった。通常であれば、相手の上空を飛びながら無線連絡を行うのですが、横から追い抜くという危険極まりない行動に出たのです」と語った。中国が日本への挑発を繰り返す中、双方が開戦した場合、中国は日本が想像もしない場所、神戸の2つの潜水艦工場を攻撃するというのだ。
三菱重工と川崎重工の神戸工場は、海上自衛隊向けに潜水艦を建造する2つの工場だ。川崎重工神戸工場が建造した最新鋭の潜水艦「こくりゅう」は、昨年進水式を開いた。進水式を見学した軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、「神戸は、幕末に軍艦奉行の勝海舟の進言によって、江戸幕府が海軍操練所を置いたところです。つまり、海軍発祥の地であり、その伝統が脈々と生きています。海軍の造船所といえば、呉や佐世保をイメージする人も多いですが、もっとも複雑で精緻な技術を要する潜水艦の製造はいまでも神戸で行われています」と指摘した。ゆえに神戸は現在も、海上自衛隊の潜水艦の建造拠点であり、2大工場も世界トップクラスの製造技術を持っている。環球時報の記者が平成23年版の海上自衛隊の艦艇・戦闘機一覧を閲覧したところ、海上自衛隊の各潜水艦の建造工場には、この2大工場の名前しかなかった。
ある海上自衛隊の幹部は、「もし、私が中国人民解放軍の軍人であれば、早い段階で神戸を攻撃の対象としますね。もし仮に日本が中国と戦争状態になったならば、海の上が主戦場になる。制空権と制海権のカギをにぎるのは言うまでもなく、空母やイージス艦、そして戦闘機ですが、もう一つ重要な役割を果たすのが、潜水艦です。そして、日本で軍事用の潜水艦を建造している唯一の場所が神戸なのです」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月19日