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発信時間： 2014-07-03 15:48:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

大国間でのバランスは、インド外交の真髄、その実践の主軸だ。モディ首相が中日の間でバランスを求めれば、インドの国家利益の最大化を実現する最良の策になる。しかしこの道を歩もうとするならば、注意しなければならないことも多い。

領土の係争が存在することから、「中国脅威論」はインドでも歓迎される。中国とインドの戦略的信頼関係は、インドと日本に及ばない。ゆえにインドは日本との関係を発展させる際に、いかに経済面を強調し、両国の安全協力の印象を薄めようとしても、日本の右傾化が進む特殊な政治的雰囲気により、右翼政治家に利用されやすくなっている。

安倍首相は現在、日本の右傾化の道を突っ走っている。集団的自衛権の解禁、武器輸出三原則の緩和といった既定の目標を実現するため、安倍首相はモディ首相訪日という絶好のPRの場を逃そうとはしない。投資もしくは経済援助によってインドを抱き込み、モディ首相の口、さらには共同声明から、日本側が期待する外交の立場、政治的な支援を引き出そうとするだろう。インドがこの問題で少しでも油断すれば、中国の戦略的な懸念を深めるばかりか、中国との戦略的信頼関係の基盤を損ねる。これはインドの国家利益に、最終的に弊害をもたらすことになる。（筆者：銭峰　中国南アジア学会常務理事）

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2014年7月3日

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