中央公文書館(中央檔案館)はこのほど公式サイトで、審判を受けた45人の日本人戦犯の自筆供述書(全文)を公開中だ。これには供述書の中国語・英語訳の要約、供述書の原文と訳文などが含まれ、日本の中国侵略中の人道・人類・文明にもとる暴行を暴露した。米華字紙『僑報』はこのほど、「供述書は日本軍国主義の原型を復元し、日本の矛により日本の盾を貫いた」と報じた。同記事の内容は下記の通り。
七七事変(盧溝橋事件)77周年記念日を前にしたこの措置は、中国人民抗日戦争の特別な記念であり、世論が「鉄の証拠、光明正大」として評価すべき措置だ。
中国人はこれまで、次の二つのルートにより抗戦史を理解してきた。つまり教科書と、抗戦をテーマとする映像作品だ。しかし教科書の無味乾燥な説教と簡潔な記載は、人々に直観的な印象を与えない。一方で「抗日神劇」(抗日をテーマとした、荒唐無稽なテレビドラマ)が幅を利かせ、抗戦の歴史を全面的に娯楽化・低俗化している。これは歴史の常識を普及させる上で何の役にも立たないばかりか、是非を混同し、歴史の本来の姿を曖昧にする。一般人による中国侵略の証拠集めは続けられているが、その影響力は限られている。
日本による再三の中国侵略の美化を受け、中国政府は反撃を強化している。政府はお蔵入りされていた資料を利用し、真相を守るキャンペーンを展開した。吉林省公文書館は4月、新たに発見された資料を発表し、日本軍自らの記録により中国侵略の過程と殺戮行為を復元し、これを本にまとめ、調査を続けている。南京大虐殺、慰安婦の歴史資料の世界記憶遺産への登録申請が6月、ユネスコに受理され、7月に結果が公表されることになった。中国政府はその後さらに、日本人戦犯の供述書を集中的に公開した。この戦争の参与者による供述は、日本軍が犯した非人道的な罪を暴く最良の証拠だ。
日本人戦犯の供述書の発表は、歴史の証拠と新しいメディア技術を結びつけており、特徴的だ。供述書のオンライン公開は学者による研究を促し、外国人の閲覧の利便性も高い。45日に分けて毎日1名の供述書を公開するという形式は、「オンライン連載」のようなもので、読者の好奇心をそそり、情報を徐々に消化させることができる。公開された供述書には、日本語原文の他に中国語・英語の訳文(一部)がある。長期に渡り教科書に洗脳されてきた日本人は、「英雄」たちの真の姿を目にすれば良いだろう。
すべての戦犯の供述書の公開が完了すると、ちょうど日本政府が無条件降伏し、アジア太平洋の反ファシスト戦争が勝利を収めた8月15日頃になる。これはわずか60数年間の平和が、いかに得難いものであったことかを人々に告げるだろう。
歴史の書き換えは許されない。供述書は日本軍国主義の原型を復元し、日本の矛により日本の盾を貫き、日本の右翼の嘘の崩壊を加速する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月11日