世界が注目する英ファーンボロー国際航空ショーが、14日に開幕した。航空ショーそのものよりも、F-35戦闘機の出展の有無が注目された。米国はこの場を借りて、物議を醸しているF-35の性能を示そうとした。この「スーパー戦闘機」は現在、先ほど発生したエンジン故障により、飛行停止されている。しかし中国の軍事問題専門家は、F-35が今後10年に渡り、中国に最大の脅威を与える戦闘機になると分析した。
中国を脅かすステルス機
F-35は常に問題が指摘されているが、中国の軍事問題専門家は、「F-35は世界、特にアジア太平洋で最も多く配備される第5世代戦闘機になる。F-35の中国への脅威は、F-22を上回るほどだ。ハイエンド機種のF-22Aと比べ、F-35は『低級』機種であるが、日韓を含む中国周辺諸国に幅広く配備される」と指摘した。小野寺五典防衛相は先ほど、米国のF-35の工場を視察した際に、「航空自衛隊にF-35を42機配備する計画があるが、価格に応じて調達数を増やす可能性がある」と発言した。中国のJ-20よりも先に、F-35が航空自衛隊に配備された場合、中日の空のパワーバランスに変化が生じる。より重要なのは、航空自衛隊が夢にまで見たステルス機による対地攻撃能力を持つことだ。
またF-35の性能も過小評価できない。F-35にはF-22Aのような超音速飛行能力と高い機動性がないが、各国が開発中の第5世代戦闘機の中では抜きん出た性能を持っている。米国は特に、ステルス性能に秀でている。レーダー、火器管制システム、武器も世界トップレベルだ。F-35は空戦、特に中距離の空戦では、いかなる相手にも引けをとらない。J-20は高い推力を持つエンジンが開発されるまで、優勢を占めることができない。F-35は困難な道を歩んでいるが、すでに100機弱が配備されており、脅威が間近に迫っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月16日