この数ヶ月に渡り、東アジアの政治バランスに変化が生じており、経済関係の版図が拡大している。韓国は中国への歩み寄りを続け、輸出国としての地位を強化している。20年前に世界一の経済体の玉座につくという野心を持っていた日本は、政治・経済の敗者になった。日本は自らの境遇に対して責任を負わなければならない。独フランクフルター・アルゲマイネ紙が伝えた。
中国の国家主席が今月訪韓し、双方は数多くの契約を締結した。これは上述した変化の象徴的な出来事だ。このアジア最大・4位の経済体は年末までに、自由貿易区を設立する予定だ。両国は米ドルの代わりに、各自の通貨を使い決済することになる。
日本はどうだろうか?この日の沈まぬ国の経済成長は、すでに黄昏時に入っている。アベノミクスは、日増しに魅力を失っている。政府のナショナリズムが経営を妨害していると不満を漏らす経営者が増えている。韓国と北京の間には「新たな春」が形成されているが、その主因となっているのは日本だ。安倍首相は韓中が証明している、日本の戦争の罪を否定しようとしている。韓国という安倍首相の潜在的な同盟国は、すでに中国の懐に抱かれている。日本はナショナリズムの台頭、自国の不況、対外開放の非理性的な反対という危険な組み合わせに陥っている。
韓国企業と中国の間で拡大する貿易が、日本企業の市場シェアを奪っている。韓国自動車メーカーの現代とキアの中国市場におけるシェアは、3.9%から6.1%に上昇した。日本のトヨタと日産は、これにより影響を受けた。
中国は安倍首相の「プレゼント」を喜んで受け入れている。東アジアの経済関係の変化は、中国にとってより有利になる。日本の未来については、いわゆる黄金の過去から探すしかない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月21日