日本ブラジル共同声明に「中国けん制」の内容が盛り込まれるという情報が28日、中国のインターネット上で議論された。日本の共同通信社の27日の報道によると、同声明は安倍首相が8月1日にブラジルのルセフ大統領と会談した後に発表され、両国が「法の支配」の尊重など同じ価値観を共有していることを強調するほか、南中国海紛争に言及するなど中国をけん制する内容も盛り込まれる。
中国の指導者は先ごろブラジル訪問を終え、BRICsの団結のイメージを世界にはっきり示した。突然伝えられたこの情報は日本メディアによる「仲を裂く」ための工作か、それとも中国とブラジルの関係が首脳訪問の後に冷めたのかがインターネット上で議論された。
ブラジル外交部のルーベンス報道官は28日、『環球時報』に対し、「安倍首相がブラジル訪問中に発表する声明の内容は外部に明かされないはずである。日本とブラジルは二国間問題について声明を発表し、中国及び中日の領海紛争に言及する可能性は低い」と述べた。
安倍首相は28日、中南米諸国歴訪の2カ国目となるトリニダード・トバゴ訪問を開始した。『ドイチェ・ヴェレ』は、安倍首相の訪問目的は常任理事国入りのアピールと経済貿易協力の促進であり、中国のラテンアメリカでの影響をけん制することは考えられないとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月29日