韓国は防衛白書に対して、さらに激しい反応を示している。韓国外交通商部は5日、「日本は防衛白書の中で、独島(日本名・竹島)は日本固有の領土という主張を繰り返した。韓国政府はこの根拠なき妄言にショックを受け、憤っており、日本政府にこの間違った主張を即時撤回するよう求めた」と表明した。韓国はまた、双方の間で合意がなされていない排他的経済水域(EEZ)の境界線を、日本が一方的に表記したことについても抗議した。韓国外交通商部と韓国国防部は同日、日本大使館の公使と在韓国日本大使館の駐在武官を呼び出し、日本に抗議を表明した。
韓国の各政党も、日本の逆行する措置に集中砲火を浴びせている。韓国の与党、セヌリ党の報道官は5日、「日本政府が過去10年間、露骨に独島に対する荒唐無稽な欲望を捨てずにいる姿は憤怒やもどかしさを通り越して不憫でさえある。日本の領土侵略の野心を絶対に許すことはできず、日本に主張を撤回するよう強く求める。日本が反省せず歴史の歪曲を続けるならば、国際社会の孤児になるだけだ」と批判した。
ボイス・オブ・ロシアは、ロシア科学院極東研究所のキスタノフ氏の話として、「日本は近年、軍事予算の拡大を続けており、すでに480億ドルに達している。これは安倍首相の、平和事業への積極的な貢献という旗印によって促された。安倍首相はさらに、積極的な平和主義という用語まで作り出したが、これが隣国を安心させることはない。日本の集団的自衛権の行使容認は、中国のみならず、米国のもう一つの同盟国である韓国をも不安にさせている。日本の隣国のほぼすべてが、安倍首相の国防政策面のすべての行為が、日本の軍国主義を復活させるためのものと判断している。安倍首相の政策は、アジア太平洋の緊張情勢を激化させるだけだ。これは批判の声をもたらし、アジア諸国も対策を講じるだろう」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月6日