張健氏は、同様に甲午戦争は日本にとっても反省すべき教訓だとした。明治維新後、日本は不平等条約の改正を終えていない時に対外侵略を開始し、侵略の矛先を朝鮮や中国などの隣国に向け、殖民、領土占領、賠償により、日本は東アジア諸国、中でも中国を軽視するようになっただけでなく、対外侵略の気勢を高め、対外侵略の道を歩んでいった。日本が対外侵略で味わった旨みは泥棒と同じで、「スリ」から「海の大泥棒」になったようなものである。
張健氏は、中国人が甲午戦争を反省するのに最も重要なことは実力を高め、考えを変え、民族の団結力を強めることだと見ている。実力を高めることは外からの侵略を防ぐ必要な条件であり、実力がなければ自身の領土主権を守ることなどできない。考えを変えることは現代の国際関係と国際交流の流れと特徴をつかむことであり、「井の中の蛙」であってはいけない。民族の団結力を強めることは中華民族の愛国心を強めることであり、軍人に英雄を崇拝し戦争に命を投じる勇気がなければいけない。
日本人が甲午戦争を反省するのに最も重要なことは中国を正しく認識し、侵略の失敗の歴史的教訓を胸に刻むことである。今日の中国は120年前の没落した封建王朝ではなく、統一で高効率の国家体制をとり、世界第2位の経済力を持ち、これまでにない民族の団結力があり、自身の平和的発展の道を歩み続けることが十分にできる。日本は侵略を認め、失敗を認めるだけでなく、戦勝国が決めた国際秩序を受け入れ、平和的発展の道を歩み続け、被害国の理解と許しを得て互いに信頼できる友好関係を築くべきである。
つまり、中日甲午戦争120周年は中日両国の民族にとって汲み取るべき教訓が多くあり、両国の専門家や学者は客観的、公正、冷静に歴史を扱い、評価し、歴史を尊重し、歴史の悲劇を繰り返さないようにする必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年8月10日