69年目の「8月15日」 忘却しえぬ記憶のために

69年目の「8月15日」 忘却しえぬ記憶のために。 毎年8月15日は、日本にとって重要な日である。この日は日本では「終戦の日」と呼ばれている。東京の日本武道館では、天皇と皇后、日本の政界要人が集まり、第2次世界大戦で亡くなった人々のために追悼の儀式を行う。この日は、日本の重要な施設(官邸や公共の建物など)では半旗が掲げられ、追悼の意が捧げられる…

タグ: 終戦の日 第2次世界大戦

発信時間: 2014-08-15 10:10:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 戦争で亡くなった親族を追悼すること自体を過度に非難すべきではない。日本は自らが発動した侵略戦争において310万人の自国民の死者を出した。これには多くの一般市民が含まれる。とりわけ広島や長崎の原子爆弾投下や沖縄の防衛戦、東京大空襲などでは、無数の罪のない一般市民が戦火の中で亡くなった。中日国交正常化の交渉過程において、周恩来総理は、双方の民衆に対して繰り返し強調した。「中日両国の国民はどちらも、日本の軍国主義が発動した侵略戦争の被害者であり、責任は日本の国民にはない」。だが同時に、忘れてはならないのは、中国は、14年にわたる抗日戦争において、国土喪失の痛みと3500万人の犠牲を払わなければならなかったということだ(中国軍事科学院歴史研究部が1995年に発表した統計データによる)。 

 8月15日を「終戦記念日」としたことについては、日本国内にもさまざまな声がある。著名なメディア論研究者の佐藤卓己氏はその著書『八月十五日の神話』で、8月15日が日本の戦後の「断絶史観」のシンボルとなったと指摘する。8月15日を分岐点とすることによって、人々の記憶の中で戦前と戦後とに人為的な分割を施したというのである。 

 確かに、第2次世界大戦の歴史の中で、8月15日の重要性はそれほど高くない。日本政府は8月10日の御前会議において連合軍への無条件降伏を決めていた。日本政府は同日午後8時、日本放送協会の対外放送を通じて世界に向けて3度、英語と日本語でこの決定を発表している。日本側が正式に連合軍に降伏を宣言するのは8月14日で、連合軍が降伏受け入れの儀式を行ったのは9月2日である。「終戦の日」は8月14日か9月2日になるのが筋だ。

 なぜ8月15日が最終的に日本によって「終戦記念日」と認定されるようになったのか。 

 8月15日は、日本の当局が、事前に録音した戦争終結に関する昭和天皇の「玉音」を日本放送協会のラジオ放送を通じて国民全体に発表した日である。この日の情景については、日本のメディアも報道している。 

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