北海道は、徐々に中国人はじめ外国人観光客を積極的に誘致する観光地となりつつある。2020年に東京オリンピック開催が決まったこともあり、北海道は、同地を訪れる観光客がさらに増加すると見込んでいる。より多くの観光ガイドが、中国人観光客を受け入れる上で必要なことから、北海道はこのほど、中国語通訳ガイドの養成に大々的に乗り出した。人民日報海外版が報じた。
北海道は、外国人観光客に観光ガイドサービスを提供する有償の通訳ガイドの養成事業に力を入れ始めた。通訳ガイドの資格を持っていても、現場での経験不足から、実務に携わることができない人は少なくない。そんな人に実務能力をつけてもらうことを目的として、9月から、通訳ガイド研修を正式にスタートする。
2013年、北海道を訪れた外国人観光客は100万人を上回り、今後も、通訳ガイドに対する需要は高まる一方と予想される。北海道は、「技能ブラッシュアップ研修会」として、中国語、英語、韓国語の3コースを設置した。9月から11月の間に、各コースで10回の講座が開講される。現在、通訳案内士の国家資格を持ち、北海道に通訳ガイドの登録をしている人は304人いるが、このうち実際に通訳ガイドとして仕事をしているのは数十人にとどまっている。旅行会社や通訳派遣会社に登録している人は多いものの、会社側が実務経験のない人に仕事を依頼することはめったにないのが現状だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月16日