2015年は第二次世界大戦の反ファシズム戦争勝利70周年の記念の年であり、安倍首相が戦後70周年の「安倍談話」を発表しようとする年でもある。安倍首相が本当に、日本の植民地支配・侵略の歴史を認めた村山談話と異なる「安倍談話」を発表したならば、この「侵略、反省」の記述が含まれない「安倍談話」は、日本外交の徹底的な逆行と衰退を意味することになる。来年の2015年は、歴史の分水嶺であり、日本の外交の分水嶺でもある。
欧州の隣国と誠意ある徹底的な和解を実現したドイツは、EUの設立を推進した。過去の侵略の歴史を徹底的に懺悔・反省し、侵略の歴史に勇敢に別れを告げたドイツは、欧州の隣国の赦し、国際社会の尊敬を勝ち取った。ドイツは侵略の歴史を正視し、侵略の歴史を反省するため誠意ある行動をした。ドイツは侵略の歴史を否定・歪曲しておらず、ナチスの戦犯を徹底的に追及し法の縄にかけている。ドイツは自らの誠意により、EUや国際社会から信頼されるドイツの外交を手にした。
その一方で日本は、国連安全保障理事会の常任理事国入り、自主的な外交を展開する大国になることを再三求めているが、自国が「大国・強国」になる十分かつ合法的な理由を、実際の行動によって示していない。悪霊参拝を繰り返し、年内に何度も悪霊を参拝し、過去の侵略の歴史に勇敢に別れを告げようとしない日本に、外交など存在しない。現在も過去の侵略の歴史を偲び、後ろ髪を引かれる思いである日本に、大国の外交など存在するわけがない。(筆者:厖中鵬 中国社会科学院日本研究所の学者)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月18日