日本は8月15日に、69回目の第二次世界大戦敗戦記念日を迎えた。日本政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で実施された。天皇夫妻、安倍晋三首相、約4700人の遺族が出席し、約310万人の戦没者を追悼した。香港・中評社が伝えた。
しかし、安倍首相の式辞が荘厳な追悼式で好評を博することはなく、逆に罵声を浴びた。これは安倍首相の式辞が2013年とまったく同じく、侵略戦争に対する責任と反省に言及せず、「不戦の誓い」という表現を使わなかったからだ。安倍首相は曖昧な言葉により焦点をぼかし、悪どい下心をのぞかせた。
自国の侵略の罪を反省せず、被害国に謝罪をしようとしない。これは第二次世界大戦の成果を否定し、軍国主義にしがみつこうとする発想で、隣国に不信感を募らせるばかりか、隣国の警戒を強めている。このような質的変化の生じている日本の存在により、中国は安眠できなくなっている。
安倍首相はこのほど、中国との関係改善、両国の首脳会談の早期実現に期待する姿勢を見せている。しかし全国戦没者追悼式の式辞は、最も重要な二つの内容を削除したままだった。この傲慢な態度には驚かされる。ここからは、安倍首相の対中政策は完全に個人の私利を目的としていることが分かる。いわゆる対中関係改善の発言は虚言に過ぎず、信用に値しない。