日本の輿論は、安倍首相が「平和」という言葉を強調したと指摘した。これは安倍首相が提唱する「積極的平和主義」というスローガンを反映したものだ。安倍首相は「一国のみでは平和を守れない」と判断しており、集団的自衛権の行使容認という安保政策転換を主導した。野党の議員は、「平和を守るため集団的自衛権を行使することで、若者が血を流すこともありうるため、首相は不戦という表現を用いられなかった」と分析した。安倍首相が、憲法の平和主義の中身を変えようとする、強い意志を持っていることが分かる。これは安倍首相の、次の思考回路をはっきりと描き出している。平和からは戦争の要素を排除できず、平和は戦争によって創造する必要がある。「不戦」を否定したのは、再戦しようとしているからだ。
第二次世界大戦中に非人道的な罪を犯したファシスト国である日本の指導者が、これほど荒唐無稽な思考回路を持っているとは恐ろしい。安倍首相のこの一貫する危険な思想があれば、中日首脳会談が実現されたとしても、両国首脳は腹を割って話し合うことができず、実質的な成果が生まれることもない。安倍首相の下心に対して、中国は最高レベルの警戒を維持せざるを得ない。
中国は日本のこの手の言行に対して、何度も厳しい姿勢を示してきた。中国の態度は明確であり、日本が自ら間違いを認めて平和に向かい踏み出さなければ、中国側も現在の公的な立場を変えることはない。口先だけで誠意のない人間・政権に無条件で善意を示すことは、リスクが大きすぎ、割に合わない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月19日