全国人民代表大会は2014年2月、9月3日を中国人民抗日戦争勝利記念日に制定した。中国が第一陣の英雄烈士リストを2日発表すると、海外メディアの注目を集めた。読売新聞は、「中国の指導者は3日の記念活動に出席し、国民の愛国意識を高める」と報じた。また一部メディアは、今回の記念活動が、共産党と国民党の歩み寄りの動向を示していることに注意している。
韓国・聯合ニュースは2日、「中国政府が公表した300名の『著名な抗日英雄烈士』リストには、趙登禹、張自忠、トウ麟閣、戴安瀾など国民党の人物も含まれ、全体の3分の1を占めている。これは中国政府による近年の、国民党の歴史的な業績を再評価する流れと一致している」と伝えた。韓国日報は2日、「多くの国民党の関係者が、9月3日の記念活動に招待され、出席を予定している。外交関係者らは、中国が共通する抗日の経験により、台湾地区とアジア諸国と協力し、日本に対抗しようとしていると判断している」と報じた。韓国紙『国民日報』は2日、「中国政府が大々的に抗戦勝利記念日を記念するのは、歴史を真っ向から否定する日本政府に『お返し』をし、民族の自尊心を取り戻すためだ」と伝えた。
中国は9月30日に初の烈士記念日を迎える。共同通信社は、「この記念日の内容についてはまだ不明だが、抗日戦争の英雄が主な記念の対象であると判断できる」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月3日