偶然では済まされぬ日本の違法測量、その目的

偶然では済まされぬ日本の違法測量、その目的。

タグ: 日本 違法測量

発信時間: 2014-09-09 11:15:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

関連部門は先ほど、日本国籍の容疑者を逮捕した。この男は測量機器を持ち甘粛省慶陽市を出発し、秦嶺山脈を通り東に向かい測量を続けた。男は人の目をくらますため、現地の車をレンタルし運転手を雇い、観光中の旅行客のふりをしたが、宝鶏市のある重要な地域に入り逮捕された。

外国人の中国に対する違法測量は珍しくない。日本は中国侵略戦争の発動前、中国各地で測量を実施した。

国家測絵局は2006年、日本人の大林成行容疑者らの新疆・和田(ホータン)における違法測量を発表した。この案件では、新疆国家安全庁が大林容疑者と東俊孝容疑者に期限付きの出国を命じ、関連設備と資料を一時差し押さえる決定を下した。新疆測絵局は法に基づき大林容疑者と東容疑者の測量結果と測量道具を没収、行政処罰として8万元の罰金を科した。

2010年2月20日、新疆・塔城地区測絵局が住民からの通報を受けて駆けつけると、日本人が携帯用のGPS受信機を使って同地区の測量を行っているのを発見した。同地区測絵局は通報内容を確認し、直ちに調査に取り掛かった。この日本人は観光と環境調査を名目に、携帯用測量型のGPS受信機を使用し、中国国内598地点で地理情報を収集していた。うち588地点は新疆ウイグル自治区内で、塔城地区軍事管理区の地理情報が85含まれていた。

古来より、各国は地理情報を「国の重大機密」としてきた。清朝末期・中華民国初期、日本は多くの人員を派遣し中国で測量を実施したが、中国人はこれを気にも留めなかった。抗日戦争の勃発後、中国人は日本軍が使用している地図が、自国の地図より何倍も正確であることを知った。山河、道路、鉱山、木々、家屋のすべてが明確に記されており、中国は日本軍から獲得した地図を重要な戦利品としたほどだ。日本軍がこれほどすみやかに中国各地を攻略し、中国の資源を利用し態勢を整えられたのは、中国の地理情報を正確に把握していたことと関連している。他国に対する測量は「個人的」な興味ではなく、「友好」とも関係がないことは明らかだ。中国は測量行為を法によって規範化している。外国人がこの法律に違反し、中国国内で測量を実施した場合は、そのすべてが違法測量と見なされる。深刻な場合は、スパイ活動として認定される。

ハイテク兵器が活躍する今日、地理情報の戦略的価値は、言わずと知れたものになっている。一国の重要インフラ、軍事施設、その他の敏感な施設の地理情報は国家機密であり、現地での測量は上述した情報を獲得するための重要手段だ。これを理解すれば、なぜ中国に対する違法測量が近年増加を続けており、後を絶たないのかが分かるだろう。中国での違法測量に関する「ブラックリスト」では、日本が1位に、米国が2位になっている。2006年12月に調印された「地理空間情報の分野における協力に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の交換公文」は、それぞれが把握する世界各国の詳細な地理情報を交換することを決定した。日本が終戦後、中国に対する高頻度の測量を再開したのも、この年だ。両者の関係は興味深く、「偶然」で済ませることはできないだろう。

しかし「偶然」ながら、これらの国は中国を重要な測量目標とすると同時に、「世界屈指のスパイ国」の肩書を気前よく中国に与えている。これらの国は人々を納得させられる証拠を出さず、往々にして中国にぬれぎぬを着せる印象を与えている。

動かぬ証拠が山のように積まれた違法測量事件、胡散臭いスパイの茶番劇は、国家安全の警鐘を鳴らし続ける必要性を示している。

中国は国家安全のリスク解消に着手するべきだ。違法測量を例とすると、中国は行政処分を採用することが多く、物的証拠の没収と罰金により犯人を釈放しており、高い効果が得られていない。中国は情勢の発展に応じ、立法・法執行の面から処罰を強化し、中国の主権および法律の威厳を樹立し、国家機密・安全を着実に守るべきだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月9日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。