日本メディアはこのほど、安倍晋三首相が抜擢した2名の議員が、ネオナチ団体の代表者と撮影したツーショットを公表した。当事者は関係を否定しているが、本件は右翼カラーに染まった安倍政権と極端な右翼勢力との間に、曖昧なつながりがあることを示した。
本当に知らなかったのか?
山田一成氏は極端な右翼団体で長年活動しており、無名の人物ではない。「国家社会主義日本労働者党」のウェブサイトは、総務大臣に就任した高市早苗氏、自民党政調会長に就任した稲田朋美氏らの、議員会館で撮影されたツーショットを公開した。
写真の中で山田氏は日本国旗を掲げ、高市氏と稲田氏は隣に立ち笑みを浮かべている。
この写真が公開されると、当事者は山田氏との関係を否定しようとし、「山田氏の思想には賛同できない」、「知り合いではない」と同時に表明した。
高市氏は先週、本件について謝罪したが、山田氏とは知り合いではなく、その思想については知らないと述べた。
右翼の政治家に「友好的」
日本メディアが本件を報じた時、同サイトのツーショットと関連する内容が削除されていた。日本の主流メディアの本件に関する報道も、当事者の説明後にほぼ収束している。
しかし日本の某サイトの一説によると、自民党が党員に対して、山田氏の出版社の書籍を利用し日本共産党を攻撃するよう促した可能性があるという。また「国家社会主義日本労働者党」のウェブサイトは、安倍首相、稲田氏、高市氏ら「愛国保守議員」の、選挙戦勝利を願う記事を掲載したことがある。
この極右団体が自民党を利用し、自己宣伝を行った可能性も排除できない。しかし同団体のウェブサイトの「民主党を粉砕し、民主党員を爆殺する」という民主党に対する態度と比べ、同団体が自民党議員に積極的に接触したことは、安倍新内閣への「満足」を余すところ無く示している。